漫画のことだけを考え、
漫画を描くことに専念できる、
夢のような環境です。

遊木哉吉さん

熊本県熊本市
出身

Question 1

なぜアーティスト
ビレッジ阿蘇096区に
入居されましたか?

作品を投稿した「コアミックス九州国際まんが賞」に入賞したことがご縁で、主催のコアミックスが運営するアーティストビレッジ阿蘇096区にお誘いいただき、22年11月に入居しました。
漫画制作に専念できる場所。そんな夢のような施設が九州の熊本にできると聞き、ワクワクしていました。完成後の2022年春に下見に来たところ、漫画制作に必要な設備や空間の広さはもちろん、住居棟の充実に驚きました。ここで過ごしながら漫画に専念できたらと、入居を決めました。

Question 2

漫画を描く
環境としては
いかがですか?

他の仕事をしながら漫画を描いていた私にとって、これまで体験したことのない、すばらしい環境です。私は高校生のときに漫画を描き始め、漫画賞への投稿やSNSでの作品公開をしていました。けれども、別の仕事をしながら漫画を描くことは、時間の捻出という面でも体力面でも難しく、描きたいのに描けない時期もありました。そんな私にとって、漫画のことだけ考え、漫画を描くことに専念できる環境にいられる喜びは大きいです。

入居前と比べ、創作のための情報や知識をインプットする時間を多く取れるようになりました。それと、阿蘇は市街地のような騒音もなく、「もう描くしかない」というくらい制作に没頭できます。アトリエで一人ひとりに用意されている机は、道具や紙をめいっぱい広げて描けるので、とてもありがたいです。左利きの私が、隣席の人と肘をぶつけないよう気にする必要もありません。

また、私はプロットを作成して編集者に相談し、わかりやすいかわかりにくいかを確かめながら描き進めたいので、同じ場所に編集者がいてすぐ聞けるのは助かります。

住環境には不便はありません。一日漫画を描いたあと、アーティストビレッジの敷地内にある住居棟の自室に戻り、シャワーを浴びていると、アイディアがふっと浮かんできたりします。それをメモしてアトリエに持っていって……ということをしていると、漫画家のための環境だとつくづく思います。

食事は、食堂のスタッフが用意してくれる昼食と夕食がいつも楽しみです。おいしいので食べ過ぎないよう気をつけています。
それと、熊本の阿蘇は自然豊かで景色もよいので、車を走らせるときに気持ちが上向きになり、運転好きな私にとっては楽しいです。それと、秋頃だけですが、早朝にジョウビタキが窓をノックしてくるのでその時期は早起きになりました(笑)。

Question 3

ここでの一日の
過ごし方を
教えてください。

朝9時頃までには施設2階のアトリエに来ます。朝は、鳥のさえずりも聞こえるほど静かで、集中できます。そのまま夜まで作業することが多いです。
健康であることも、私にとって漫画づくりに欠かせないことなので、長時間座っていることが原因で不調にならないよう、意識して体を動かしています。そのため、ストレッチ体操や筋肉トレーニングなど体を動かす時間は必ずとるようにしています。

Question 4

今後の目標は
ありますか?

漫画をたくさん描いて、多くの人に読んでもらえるようになることが目標です。
漫画を描くのは大変なことですが、お話を考えて絵にしていくおもしろさは、飽きることがありません。もっとうまくなることはできないかと、いつも思っています。

Question 5

入居を
考えている人に
メッセージを
お願いします。

私が以前住んでいた家は同じ熊本県内にあり、この施設まで車で1時間と少しの場所にありました。そのわずかな距離でも、引っ越して暮らすというだけで緊張と迷いがありました。海外からここへ来て暮らすという決断は、とても勇気がいると思います。けれども、ここには漫画家としてのチャンスと創作のエネルギーがあふれています。漫画に専念できる環境は世界にもまれだと思うので、迷っている人には来てみることをおすすめします。

第25回コミックゼノン漫画大賞佳作+審査員特別賞受賞。うさぎの介護をテーマに遊木さんが描いた『愛くるしい骨』はこちら

『愛くるしい骨』

試し読みhttps://comic-zenon.com/episode/316190247096582782

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