美しい自然に囲まれた
高森での日常から、
キャラクターの
アイディアが
浮かぶことがあります。
Tatiさん
インドネシア共和国
出身
美しい自然に囲まれた
高森での日常から、
キャラクターの
アイディアが
浮かぶことがあります。
インドネシア共和国
出身
日本の漫画についてもっと知り、学び、漫画家としての生活や経験を積みたいと考えたことが、来日したいちばんの理由です。
日本に来る前は、母国の専門学校で美術教師として働きつつ、終業後や休みの日にフリーランスで漫画の仕事をしていました。私の母国のインドネシアでは、漫画制作は原作と絵を分業するのが一般的です。そのため私も、DSスタジオという名の2人組のチームを組み、絵を担当していました。
コアミックスの招聘を受けて、来日を決断した私を、うれしいことに家族は応援してくれています。妹は日本のアニメが大好きです。兄は絵を描くこと好きで、それを見て育ったことが私が漫画を描くきっかけでした。
インドネシアでは、日本は清潔で規律正しい国だと思われています。来日して、熊本で暮らしながらそれを実感しています。
また、漫画やゲーム、アニメなどのエンターテインメントがたくさんあり、文化も豊か。ホラー物が大好きな私には、日本の妖怪はとても興味深いです。
私の出身地であるインドネシアの首都ジャカルタは、スモッグに悩まされるほどの大都会です。
一方、熊本の高森は、ジャカルタではめったに見られない、緑がいっぱいの環境です。美しい自然に囲まれたここでの日常から、キャラクターのアイディアが浮かんでくることがあります。
ここでの食事は、魚料理がおいしくて好きです。ほかにも、鶏肉のから揚げが好物です。タバスコが少し足りないかなと思うことはありますが(笑)。
私は一日中、ここで絵を描いています。絵を描く以外には、ボードゲームをしたり、散歩をしたり、漫画家の友人たちと野球をしたり、ゲームをしたり、買い物に行ったりしています。もちろん睡眠もしっかりとっています。
ここには編集スタッフがいて、家族的なコミュニティがあるので、私にとっては暮らしやすさにつながる安心感があります。
心温まる物語をつくり、描くこと。そのことを通して人間的にも成長できたらと思います。
"Dream as if you will live forever, Live as if you will die today “(”永遠に生きるつもりで夢を抱け。今日死ぬつもりで生きろ”)という言葉を贈ります。ここに来るか来ないかで迷うなら、まずは来てみるのがよいと思います。いまの自分にできる最善を尽くしましょう。
呉工業のテレビCMの原作となったTatiさん(DS Studio名義)の作品
※「未来の君たちへ」と題したアニメーション3部作の1作目「自転車篇」