すぐそばに編集者が
いてくれるから安心。
相談も打ち合わせも
格段にしやすくなりました。
yoonmiさん
アメリカ合衆国
出身
すぐそばに編集者が
いてくれるから安心。
相談も打ち合わせも
格段にしやすくなりました。
アメリカ合衆国
出身
日本は、漫画を描くことを仕事にするための仕組みが整っているため、ここに来れば職業漫画家として活動できるかもしれないと思ったからです。昨年コアミックスから日本へのお誘いを受けたとき、またとない機会と感じました。
私は子どもの頃から漫画を描くことに強い関心をもっていましたが、アメリカではそれを仕事とすることの難しさをいつも感じていました。一部のアメリカンコミック好きな人たちからは漫画家は尊重されていますが、一般的には職業漫画家の地位や活動の余地は、まだ確立されていないからです。
都会を離れて暮らすのは初めての経験です。でも、アメリカではどんなお店に行くにも車が必要だったので、移動面ではあまり違和感はありません。
私が好きなのは、アーティストビレッジ周辺のいろとりどりの風景です。青い空、山、草原がいつも自分を取り囲んでいます。特に高森町は、何とも言えないオーラがあると感じています。ほかにも、水道水は主に新鮮な地下水であることなど、実生活の面でも自然との一体感を感じることができます。
来日前との大きな違いは、漫画制作の打ち合わせが格段にしやすくなったことです。アメリカにいた頃、オンラインでやりとりしていたときにはよくわからなかったことも、ここで顔を合わせて話し合っているとすぐに理解できることが少なくありません。それに、編集者がすぐそばにいてくれるから、相談しやすいですし、心強いです。
また、私は自分の部屋で、一人で絵を描くのが好きだったため、他の人がいるアトリエで作業するのは苦手意識がありました。しかし、来日して他のアーティストがともにいる空間で仕事をしてみたところ、一人だけでするよりもやる気や持続力が高まることがわかりました。私はこういった環境で漫画を描くほうが好きなのだ、と気づくことができたのです。
生活面では、住居棟と施設がすぐそばにあるにもかかわらず、プライベートな部分に干渉されることがないため、ワークライフバランスが取れることにも驚きました。
そして、料理が苦手で、栄養もおいしさも損ないがちな私にとって、食堂は間違いなくアーティストビレッジの中で一番便利な施設です。メニューも豊富でうれしいです。
10時半ごろに2階のアートルームに着いて、18時半ごろに仕事を切り上げます。もっと長く働く日もありますが、好きな漫画のことなので、負担を感じたことはありません。休みには、運動したり、近場に遊びに出かけてみたりしています。
また、映画が好きなので、毎週必ずアーティストビレッジ内の試写室で映画を観ています。
コアミックスでシリーズ化される作品を出したいです。いまここにいられる機会を最大限に生かして、創作に集中できればと思っています。
もしあなたにドアが開かれていて、それを受け入れるだけのスペースがあなたの人生にあるのなら、雑念を排して自分の心に従い、実行してみることが大事だと思います。
「サイレントマンガオーディション」第2回準グランプリを獲得した、
yoonmiさんの作品『Forward』はこちら
コアミックスが主催する「一点突破漫画賞」第6回で、
努力賞と特別審査員賞に輝いた作品『ボンヤリ、アイマイ。』はこちら